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コミティア71にて発表した作品です。もう六年ほど前になりますか。
当時にもシングルカット的に一部分を公開しましたが、Webで全文公開は初めてになります。
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=39511
Pixivというのは、もともとは登録制のイラスト発表サイトです。
僕の好きな絵描きさんがそこで作品を公開しているということで登録してみたものの、自分で絵を発表するでもなく、気が付けばその絵描きさんはPixivを引き払ってしまい、何をするでもなく、ただアカウントだけが生きている状態でした。
まあそんな経緯はどうでもいいんですが、最近になってPixivに小説掲載機能が追加されたので、これ幸いと使ってみることにした次第です。
普段ここで発表している作品よりはいくらか長いので、Pixivみたいな表示形式の方が読みやすいような気もします。
あと何作かWeb未公開作品があるので、折を見て追加していきます。全部出払ったら、また何か考えてみます。
未登録の方は一手間おかけしますが、よろしければご覧になり、思うことがあれば感想などいただけると嬉しいです。
A21Cには10個(パワーアップキットで追加マップ4個)のマップがあり、すでにそこそこ発展している町を既定の条件を満たすよう育てていくクエストモードと、更地に自由に街を作るフリーモードがあります。クエストモードをクリアすると登場する車両もあるし、遊び方を覚えるためにも、まずは一通りクエストモードでプレイすることになります。
クエストモードで最初から設置されている駅は撤去ができないため、理想の街を作ろうと思うとこれがまた邪魔で、そういうのはフリーモードでやった方がよいです。なもんでクエストモードは機械的に、とりあえず条件を満たして次々クリアしていく、というのが大抵の人の歩む道であるかと思います。
機械的にクリアする場合、路線は一本、それも環状線を作って、昼夜関係なく全部各駅停車でグルグル走らせれば街は発展し、クリアはできます。クエストモードであればそれでよいと思います。
かように「環状線は基本」ではあるんですが、ダイヤが単純すぎて面白くないというのも事実です。
今回のスバル市も、前回の街も全体としては環状構造を持ち、原則としてある路線の終点は別の路線の終点または中間駅に接続するようにしています。要は盲腸線(終点が他の路線に接続していない路線)を極力回避する、ということです。
盲腸線の末端はどうしても発展しにくいので、隣に過発展した商業駅があれば次々と開発されて最大発展する観光駅と、乗降客が少なくてもそれなりに最大発展する農業駅以外は作らないようにします。
さて、環状線ではない、終点のある路線で過密ダイヤを作るときに問題になるのが「折り返し」です。

例えば中間駅であればこのような駅構成にすれば、ポイントの切り替えで15分間隔の運転も可能です(A21Cのダイヤは15分刻みの設定)。環状線は全駅が中間駅ですから、全線で15分間隔運転ができるということです。

一方、このような直近に折り返しポイントがある駅で折り返しをする場合、15分間隔で運行しようとすると、折り返す先行列車と、入線してくる後続列車が衝突してしまいます。30分間隔にすれば同時に到着、出発することはなくなり、こうした衝突は避けられます。が、ダイヤの制約がいささか厳しくなります。

たとえばDEX駅ではポイントを一つ追加し、先行列車を上のホーム(1番線)へ、後続列車を下のホーム(2番線)へ入線させます。
この駅構成では「1番出発、2番到着」が同時にできます。逆ができないために2番線の後続列車が折り返し出発するときに対向列車が来てしまうとアウトですが、DEX駅では今のところそこまで過密にする必要はないので、これでよしとします。
たとえばこんな運行が可能です。

各駅停車は原則として2番線に入線して折り返しますが、10時に折り返す特急と到着する特急とが干渉してしまうため、各停の入線ホームも調整してやり過ごしています。

一方、レガシィ駅は複々線区間から次々とやってくる列車をさばくためにこんな構成になりました。
右奥のインプレッサ駅から来る列車のうち、定時列車は2番線に、特急は3番線に入線します。どちらも交差することなく折り返していけます。1番線と4番線は後に開通する手前方向の農業路線用のホームです。
ダイヤはこんな感じです。DEX駅との違いは「2番出発、3番到着」と「2番到着、3番出発」のどちらも可能になっているということです。

前回の街では複々線を作り一人悦に入っていましたが、しばらく眺めていて、何かが足りないと思うようになりました。
確かに複々線区間では高密度運転ができましたが、内側と外側とで線路が独立しているため、見た目のダイヤとしてはさほど混み合っているわけでもなく、3車線の区間の方がダイヤ作成としてはやり甲斐があったわけです。
もう一つ、「接続」の問題です。
接続とは、要するに乗り換えや通過待ちのことです。先述の通りA21Cの住人に乗り換えという概念はないため、ゲーム内における意味や効果はありません。気持ちの問題です。
例えば通常の複線で、各駅停車に対して特急を走らせる場合、このようになります。

特急1のように各駅停車のダイヤの間を縫うと、結局のところ追いつくのがせいぜいで、確かに始発駅から終着駅までの所要時間は短くなりますが、「最初に出る電車に乗れば、終点まで一番早い到着になる」のです。「先行列車との間を詰めるだけ」では特急電車の名折れです。都営浅草線内を走るエアポート快特のようなものです。
一方、特急2は確かに後発の特急が先発の各停を追い越していますが、通常の複線の場合、同時に到着したり出発したりすると衝突してしまうので、各停は途中駅で45分も停車しています。これは「日中の駅での停車時間をなるべく短くする」というコンセプトに反しています。
分刻みでダイヤを設定できるA7やそれ以降であれば通過待ちの時間をもっと短縮できるかも知れませんが、A21Cではそうはいきません。A21Cのルールに沿った上で、よりスタイリッシュな接続を目指します。
……とはいうものの、今のところの施策は必ずしもスタイリッシュとは言えないのが正直なところです。力業です。

現在の街はこんな案配。実線が開通済み、点線は未開通です。

ダイヤはこの有様。細い実線が定時列車で、点線は非定時列車という風に一応分けています。早速見にくくなっていますがいい感じの混み具合です。
今回触れる追い越しの該当箇所は赤丸で囲みました。
北部の中核を担う商業駅ステラから、上り下りそれぞれの方向に急行線を設けています。


下り線については工業駅のスバル町からノンストップで飛ばしてきた特急や通勤快速が、先行する各駅停車がちょうど発車するところへ追いつくので、ほぼ併走するような形で次の住宅駅ラクラへ向かいます。
通勤快速はこのラクラ駅で折り返してスバル町駅へとって返し、各停はそのまま次の商業駅DEXへ向かいます。ここで「接続」しているので、通勤快速の乗客は各停に乗り換えることで、スムーズに次の駅へ行くことができます。
追い越し車両の速度を4や5にすれば、そのまま追い越して次の商業駅へ先着、ということも可能です。
線路の使い方としては若干冗長な気もしますが、急行線をラクラ駅から東へ向かう農業駅ルートと一部供用しているのがせめてもの抵抗といったところです。


続いて上り線。
ラクラ駅やDEX駅から追いついた後続車両は、ステラ駅を過ぎたところで急行線へ入っていきます。ぴったり併走させるのが一般的ですが、ここでは直進するとちょうどプレオ駅の街中を突っ切れるようになっていたので、これ幸いとこの有様です。プレオ駅を経由することなく、そのまま次のフォレスタ駅へ続きます。
すでに延びている道路の上は、線路を通しても建物を壊さずに済むので、貨物線路を通したりもします。
上下線ともに、追い越し車両が通過するホームは、別の路線で使っているホームでもあります。上りはサンバー駅方面、下りはまだ未開通ですが南西の農業駅方面へ向かう路線で使います。ただ、どちらの路線も農業駅メインのローカル路線で、使用頻度が低いので、ぶつかったら調整するくらいの気持ちで行くことにします。
複々線区間を長々と作っても、実際に併走、追い越しするのはその一部分でしかありませんでした。おそらくまとめて作るよりは、いくつかに分散させた方が、ダイヤの融通性という点においてはよい効果が得られそうです。